正しい姿勢を維持して腰痛を軽減する
長時間の同じ姿勢と歪みが腰痛の原因
現代人の多くが悩まされているといわれている腰痛。ぎっくり腰のように、突然痛みが生じて、腰が痛くなるパターンもありますが、一般的な腰痛というのは「気がついた時には腰痛だった」というような「慢性腰痛」のパターンではないでしょうか。
慢性腰痛の原因は、さまざまなことが考えられますが、座り方や姿勢といった日頃の生活習慣は、多かれ少なかれ、慢性腰痛に影響を与えていると言われています。デスクワークなどで1日のうちに座っている時間が大半を占めているような人や、スマホやパソコン作業で背中を丸めるような姿勢で長時間画面を見つめているような人は、背中や腰の筋肉が常に緊張状態になってしまうため、筋肉が疲労し、気がついた時には腰痛になってしまう、というわけです。
長時間同じ姿勢というわけでなくとも、座る時に足を組んでしまう癖がある人や、立っている時に片足に重心をかけがちという人などは、アンバランスな姿勢でいることで身体が歪んだ状態であるといえます。このような歪みの状態も、腰痛を引き起こす原因と言われています。
正しく座る・立つ
長時間同じ姿勢でいることや、身体の歪みを引き起こすような動作が腰痛の原因だとすると、長時間同じ姿勢でいないような工夫をしたり、身体が歪まないような「正しい姿勢」を心がけることで腰痛を軽減することができるようになります。
たとえば、座る姿勢の時は、できるだけ「正しい姿勢」で座ることを心がけましょう。椅子には深く腰をかけ、背筋はまっすぐに。太ももと膝はできるだけ直角を保つような姿勢を作ります。初めのうちはこの「正しい姿勢」は非常に窮屈に感じられ、長時間姿勢を維持するのが難しいかもしれません。疲れてきたら椅子から立ち上がって伸びをしたり、その辺を少し歩き回ってみるなどして気分転換をします。疲れを感じていなくても1〜2時間に一度は必ず休憩をとるようにします
。立ち姿勢の時も同様で、なるべく正しい姿勢になるように心がけます。ポイントは足の裏の親指の付け根、小指の付け根、かかとの3点に重心が分散するように意識すること。
顎はひいて、お腹の力を引き締めながら、腰をそらせたりせずに自然に立位の姿勢をキープします。